怪我など外傷の治療や、体内で発症した疾患の手術を行う役割を担うのが外科です。外科に勤務する外科看護師は、医師の指示に従いながら外傷の手当や手術のサポートを行います。外科の大きな特徴は、疾患や怪我によって一般外科や整形外科、脳神経外科、消化器外科などの専門的な分野に分かれていることでしょう。各診療科では、外科看護師の仕事内容も異なることが少なくありません。
例えば、一般外科や整形外科は、外傷の手当を行うことが多いです。外科看護師は患部の消毒や止血をしたり、包帯を巻いたりします。筋肉痛など痛みを伴う患部に、電気治療を行うこともあるでしょう。さらに、骨折に伴う手術による治療も含まれます。手術の後は理学療法士と連携しながら、患者のリハビリを補助するケースも珍しくないです。
脳神経外科や消化器外科では、手術に関する仕事が多くなります。専門性の高い仕事のため、知識や技術を十分に身につけておくこと大切です。また、手術を控えた患者が不安にならないように、メンタルケアを行うことも欠かせません。特に、子どもや高齢者は手術に対する恐怖心が大きいため、わかりやすい言葉で患者を励ましましょう。
さらに、手術を受けた後は患者の容態が急変しないかどうか、経過観察を行う必要があります。患部はもちろん、血圧や体温なども定期的なチェックが必要です。なお、入院設備がある病院では、外科看護師は夜勤を担当します。患者が就寝しているときに、病棟を見回って安全を確認するのです。